成功本はムチャを言う!? (青春新書INTELLIGENCE (PI-209))成功本はムチャを言う!? (青春新書INTELLIGENCE (PI-209))
新田 義治

青春出版社 2008-08-02
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成功本を読んでも95%が挫折する本当の理由。
成功本オタクとしては、実に興味深いテーマである。

実は以前取り上げた本『人の心が手に取るように見えてくる』にそのヒントが書いてありました。

参考記事:【丸見え】人の心が手に取るように見えてくる 出口光

キーとなるのは「四魂の窓」。

・四魂の窓とは・・・人が何に行動の価値基準を置くかを、4つに分けたもの。
 「智」…「理解できるか・できないか」「理屈に合うか・合わないか」で考え、理論・理解を重んじる「評価的傾向」の強い人。
 「勇」…数値目標や困難な目標にモチベーションが高まる「目標達成的傾向」の強い人。
 「親」…周囲との調和を大切にし、そのために自分を律し、自分の役割を果たすことを大事にする「親和的傾向」の強い人。
 「愛」…お金や地位を獲得するよりも、個人と個人の関係に重きを置き、互いに必要とされる関係を築くことに何よりの価値を見出す「献身的傾向」の強い人。

この4つの性格傾向が、「成功本を読んでも成功できない」本当の理由に大きく関わってきます。

例えば、成功本で良く見かける『目標を明確にする』という行為。

成功本には「まず目標を明確にし、さらに紙や手帳に書いて、いつでも目に届くようにし、頭に刷り込ませる」という類のことが書いてありますが、著者の新田さんの見解によると、人それぞれの性格の傾向(「四魂の窓」)を理解したうえで目標を立てないと、達成の出来ない目標を立ててしまう、もしくは目標自体を立てられない、という結果になってしまう。
つまり、「目標達成的傾向」の強い人には『目標を明確にする』という行為は向いているが、それ以外の人は目標そのものの質をしっかり考えないと、達成までのモチベーションが維持できないというのである。

もっと分かりやすく言えば、「勇」の人にとっての「年収1億円にする!」という目標は、性格的にモチベーションも上がり、達成のためのアプローチもスムーズにいくが、「愛」の人にとっての「年収1億円にする!」という目標は、いずれモチベーションが低下し、挫折へと向かってしまうのである。この場合、「愛」の人は本質的に「年収1億円」というものに興味がないので、自分の性格の「献身的傾向」を踏まえた上での目標を設定しなければならない。つまり目指すべき成功が違うのである。

非常に納得である。

これ以外にも、『期日を決める、スケジュールを立てる』『好きな仕事をする』『ポジティブ思考をする』『人に感謝する、人に与える』『自分に投資する』『いい人と付き合う、人脈を広げる』『潜在意識を活用する』という巷の成功本ノウハウについて、バッサリと切っています。

今後の「成功本」の読み方に大きく関わってくるので、これはぜひ読んでおいた方が良いでしょう。
ちなみに私は、成功のためではなく、知的好奇心のために読んでいるので、一生成功できません。

成功本はムチャを言う!? (青春新書INTELLIGENCE (PI-209))
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